アクティブ系インドア派人間のボルダリング

この世界にはいるアクティブ系、インドア派人間のボルダリングについてのぼやきと思い

差し出がましいZERO様のレビュー

絶対Friction帝国のPrinceのZERO様を使い始めてはや1ヶ月…

誠に差し出がましい気もするがこの靴の素性がわかって来たので少し突っ込んだレビューを書きます

 

↓↓↓↓

 

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この方がZERO様です

 

今回のZERO様は割と性能を早く知らせてくれるシューズだったので少し早いですが細かいところをレビューしてみたくなりました

マチュアクライマーだからこそ感じたZERO様についてレビューします

 

ちなみに恒例のシューズのネーミングですが…

今回はルルーシュとしました

これ以外のネーミングは考えられませんでしたww

 

アニオタの私には…

 

それではZERO様の詳細をレビューしていきます

 

 

 

☆ ZERO様のおいしいところ☆

 

 

・ZERO様の抱擁力!!

前回の記事で少し悪い書き方をした気がするので修正します

ZERO様の包み込む柔らかさは正直言って…

 

履き始めでは想像できませんでした!!

これはひとえに素材のなす技だと感じています

今回のZERO様のメイン素材はニット系の生地です

これが想像をはるかに超えて足に馴染みやすいです

私は当初、ビニール袋マジックでサイズを攻めすぎて失敗したと感じました

 

だって…足入れが信じられないほど悪いから…

本記事だけ見て誤解を招きたくないので

前記事も読んでください

 

↓↓↓↓

http://j12stockton.hatenadiary.com/entry/2018/05/19/214549

 

このZERO様の足の馴染みやすさはこれまで足にしたシューズの中でも段違いです

初日は攻めたサイズだと流石に苦痛です

それでも1日履けば足型を認識して…

2日目は長時間の登りでの苦痛を和らげ…

3日目には己が足の形を記憶してその性能を引き出してくれます

 

 

言うなれば3日でZERO様は己が能力を存分に見せつけてくれます

大抵のシューズは早くて1ヶ月程度の時間を要しました

その期間が3回のハードクライミングで発揮してくれるZERO様はギアス持ちならではの戦闘力です

 

これを能力と言わずにはいられません

これほど馴染みのいいシューズはなかなか無いと思います

 

そのギアス能力は言うなれば絶対遵守するギアス!!

人を従わせる能力ではなく、人に従う能力!!

シューズに求められる一番大きな能力かと思います

 

 

それはシューズの柔らかさがなす能力でしょう

 

 

それを紐解けばまず素材の選定に尽きるでしょう

 

先にも書きましたが、ZERO様のメイン素材はニット系の素材です

ニットと言えば頭が大きな人でも使えるニット帽

特に幅広い人にもピタッとはまる伸縮性が売りです

シューズ素材に使ったことは大いに革命的な選定だったといえます

 

これは声を大にしていいます

シューズの懐の広さはZERO様の特徴だ!!

 

だが…この懐の広さは伸びやすいシューズという事…

であれば伸びが気になるところ…

 

ご心配なく!!

伸びやすさを調整するのはSo iLLの得意技

伸びて欲しくないところはしっかりとラバーが固めているので伸びすぎないちょうどいい伸び感

さらに今回のZERO様はラバー面のスリット位置にかなりの拘りを感じます

 

So iLLのメインシューズを全種は履き込んでいる個人的スポンサーの我は全てを見せれます

なので見てください!!

この違いを!!

StreetからFree Range…そしてZERO様のスリットを全て見せます

 

まずは3種類のスリットを並べて見てみます

 

↓↓↓↓

 

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…わかっていましたが…

ここまでくるとよほどのSo iLL愛好家じゃない限りこの差を写真で判断は出来ないでしょう

 

なので…

Streetから順にアップで見ていきましょう

 

 

Street(ネーミング:Devin)

 

↓↓↓↓

 

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デビンはトゥーの先端の曲線型スリットを起点に放射状のスリット

 

 

Free Range(ネーミング:タクマ)

 

↓↓↓↓

 

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タクマはトゥーの形状に合わせた曲線のスリットを3本

 

 

ZERO様(ネーミング:ルルーシュ)

 

↓↓↓↓

 

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ZERO様のスリットはデビンの放射状スリットとタクマのトゥーの形状に合わせた曲線型スリットのふたつが合わさった形です

履いた形を見るとさらによくわかります

 

↓↓↓↓

 

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このようにそれぞれのスリットが立体的に伸びて一番ストレスを感じるつま先周りのテンションを分散させる形状に仕上がっています

 

つまり、登っていて一番むくんでくるつま先の伸縮性が絶妙に考慮されています

皆さんが履いてるシューズを今一度見てください

トゥーにスリットはありますか??

 

トゥースリットはSo iLL以外で見たことのない形状です

そんな独自の形状にさらにもう一段の工夫をしています

 とにかくこのスリットがつま先のボリュームをうまく分散出来るようにナイスなポジションでナイスな角度で切ってあります

 

この細かい作り込みこそ今回のZERO様の一番の特徴

履きやすさと足型への追従性は今まで履いたシューズ(試し履きも含め)で最も考えられてると思いました

 

ちなみに、スリットはSCARPAのINS blackでもあります

申し訳程度に…

 

…が…立体スリットはZERO様がほぼ初と言っても過言ではありません

このスリットによる足への追従性はZERO様のストロングポイントです

 

 

ぜひ、多くのクライマーに履いて欲しいと思える一足です 

 

 

 

・足入れの悪さがウリ!?

 

ZERO様はシューズの内部もfriction抜群です

だから足入れはすこぶる悪いですww

 

シューズが伸びて足に馴染みやすいので徐々に足入れは丸くなってきます

履き始めのとんがった履きにくさは買った当初は後悔するかもです

 

しかし、足入れの悪さは逆に見れば長所の一つです

 

足入れが悪いなんていい事ないじゃん!!

…と思うかもしれません

 

しかし、足入れが悪い理由が滑りにくいという事なので足を入れてしまうと靴の中で足がズレる事がありません

これは実は地味ながら嬉しいポイントでした

 

シューズの中で足が動くとシビアな足置きを要求されるボテやスメアで信用しきれない時があります

そういう信用問題はZERO様にはありません

So iLLの一番のウリである独自ソールDark Matterの能力を余すとこなく引き出してくれます

 

So iLLシューズで毎回言っていますが、frictionは抜群です

ZERO様も例に漏れず…

というよりもう一度上のfrictionを感じられます

 

今回のZERO様もfrictionは圧・倒・的!!

 

 

 

 

★ZERO様のおしいところ★

 

 

・薄いフットに難アリ??

 

全体的に足裏感覚もfrictionのいいZERO様です

どんなフットにもいいフィーリングで乗っていけます

 

しかし、ただ一つ薄いフットだけは何故か足裏感覚がよくありませんでした

 

ここはどうしてか少し疑問ですが、おそらくトゥーの先端がかなり丸く作られてるからなんだと思います

またアウト・インのエッジもかなり緩やかなシェイプで型取りされてるので薄いフットのポイント探りが辛い印象です

 

ジブスや薄カチの乗りやすさは問題ありません

ただ、薄い丸っこいエッジのないフットはかなり足置きに神経を使います

これは履き込んでポイントを掴めば解決するところではありますが、ややいただけない点かなと思います

 

 

 

・シュータンの縫製

 

これは履きにくさに直結するとこです

ZERO様はシュータンのほぼ全体が縫製されています

スリッパっぽい形状です

 

これがスリッパの様にのび〜る感じならいいのですが、アッパーと一体化しているのでかなり足入れの際に履き口が狭いです

 

結果的には履いた後の締め感の良さにつながっているのですが、ベルクロタイプなのでここはもう少し履きやすさを考えて欲しかったとこですね

 

この点はただただおしいところでした

 

 

 

 

 

☆まとめ★

 

今回もおいしいところとおしいところでまとめました

 

メリット、デメリットがあるのは当たり前

しかし、ZERO様はデメリットを補うメリットが大きくあります

 

そして、何より本来であればデメリットでしかない足入れの悪さがメリットと捉えられる様なシューズ作りはさすがのSo iLLと感じます

 

デザインは相変わらずシンプルでcool!!

それでいて性能も良ければ買わない理由がありません

 

柔らかシューズを買いたい方は候補に入れる事をオススメします

 

最後になりますが、中も外もfriction抜群のZERO様

足入れが悪いはこれからのトレンド

積極的に足入れの悪いシューズを探す時代のパイオニア

この感覚を多くの人に感じてもらいたい次第です